“ゆるまじめ”な子育て応援メディアbabyco編集部です。妊娠・出産・育児というライフステージで大変なママもパパが、ゆる~く、でもまじめに学びながら、 子どもと共に楽しく成長するためのヒントをご提供するのがモットーです。
東京大学医学部卒業。医学博士。小児科医。日本子ども学会理事長。お茶の水女子大学名誉教授。小児神経学や発達心理学を専門とし、主に子どもの発達や発達障害に関する研究を行っている。著書も多数。
赤ちゃんはベッドでねんねしているだけで、何にもしていない…と思うのは間違い!
見たり、聞いたり、においをかいだり、味わったり、触ったりしながら「自分」「他人」「もの」といった、赤ちゃんをとりまく3つの要素を『認知』しているのです。
興味のあるもののほうへ顔を向けたり、手足を伸ばしたりと、脳はフル回転! ここからもう、筋肉運動がはぐくまれるんですね。
多くの赤ちゃんは、産道を通ってくるときに頭を先頭にして出てきます。そのため、頭蓋骨が少し変形できるようになっているんです。
頭蓋骨のすきまは、外から押すとペコペコと凹みますが、髪の毛を洗うときに気にしすぎることはありません。やさしくなでるようにしてくださいね。
瞳のキラキラは、光が反射しているからだと考えられます。涙が出たら鼻涙管(びるいかん)というところから吸収されて鼻のほうに抜けるのですが、赤ちゃんはその部分が閉じぎみの子が多く、涙が少したまりやすいんです。そのために、いつも目がうるうるしているように見えるわけです。
生まれたては髪の毛が生えていなかったり、逆にフサフサで逆立っていたりするかもしれませんが、これはバリエーションだと思ってくださいね。
将来にはまったく関係ありません。
よだれは消化液や唾液です。いつもたくさん出てびちゃびちゃになっている子もいれば、そうじゃない子もいますが、たくさん出る理由はまだわかっていません。
よく、体内の毒を出していると勘違いするかたがいますが、それは間違いです。
赤ちゃんの視力は、大人でいうといわゆる近視。目の前の20〜30cmにあるものや顔は見えますが、ちょっとぼやけています。
色彩も少しわかりにくいのではないか、ということがわかっています。大人ほどの視力になるのは、生後6ヵ月くらいです。
赤ちゃんは基本的に鼻呼吸だけです。くち呼吸は絶対できないわけではないのですが、くちで呼吸することをあまり知りません。ですから、鼻づまりになると赤ちゃんはとてもつらくなります。
鼻がつまったら、しっかり吸い出してあげてくださいね。
生まれたばかりの赤ちゃんに、ママと、ママに声が似ている女性が同時に声をかけると、やっぱりママの声のほうを向くというのがあります。
それは、自分のママとわかっているからではなく、聞き慣れているからと考えられています。
まだおしゃべりできない赤ちゃんにとって、気持ちを伝える手段は「泣くこと」。おなかがすいた、暑い、寒い、ねむい、おしりがぬれて気持ちが悪い、だっこしてほしい、さみしいな、痛いな、理由はないけど泣きたいよ〜など…。
夜泣きをはじめ、赤ちゃんが泣く理由は現代の科学でもいまだに解明できていません。それでも、成長とともに必ず泣きやむことがくるので、今はがんばって!
イラスト:achaca