“ゆるまじめ”な子育て応援メディアbabyco編集部です。妊娠・出産・育児というライフステージで大変なママもパパが、ゆる~く、でもまじめに学びながら、 子どもと共に楽しく成長するためのヒントをご提供するのがモットーです。
東京大学医学部卒業。医学博士。小児科医。日本子ども学会理事長。お茶の水女子大学名誉教授。小児神経学や発達心理学を専門とし、主に子どもの発達や発達障害に関する研究を行っている。著書も多数。
猛スピードで体を作っているから、ベビーは大食い!
プニプニ、ふわふわでやわらかなベビーの体。赤ちゃんの成長スピードは、1年間で身長が約25cm伸び、体重はなんと3倍に! この成長速度は、人生のなかでもっとも伸びる時期なのです。
こんなに猛スピードで成長するベビーにとって、食事から得るエネルギーは必須。体は小さいですが、その大きさに比べて胃はさほど小さくありません。1日3食では足りないくらい!
もちろん、量は少しずつですが約3時間おきにずっと食事をしているんです。つまり、1日8食くらいはごはんを食べていることになりますよね。そう、実はベビーは大食いなのです。
人間の体を作るために、体重1kgあたりが必要とするカロリーは
●大人:体重1kgあたり40kcal
●赤ちゃん:体重1kgあたり120〜150kcal
と、なんと大人の4倍必要!
大人は体を動かすために食べてエネルギーを使いますが、これからグングン成長して身長、体重ともに大きくならなければならない赤ちゃんは、体を作るためにモリモリカロリーを摂る必要があるのです。
ひとりひとりDNAが違うから、成長スピードも違います。それは個性のひとつ!
赤ちゃんの成長スピードは、本当にひとりひとり違うもの。
少し小さめに育ってくる子もいれば、ぽちゃっとしている子もいます。赤ちゃんによって食欲に差があるので、グングン伸びる子もいれば、ゆっくりとスローペースで成長する子もいるのです。
歩くようになるのが早い子は8ヵ月ほどで歩けるようになりますが、遅い場合は1歳半くらいでやっと歩けるようになる子も。はじめて言葉を話すのが7〜8ヵ月の子もいれば、2歳になってしゃべるようになる子もいます。
生まれたての赤ちゃんはもともと小さいだけに、その差が大きいだけでどちらが遅れているというのでもありません。我が子と隣の子をつい比べてしまうのが親心ですが、発達のときに忘れてはいけないのは「みんな個人差がある」ということ。
どれがいい、なんていうのはないので安心してくださいね。
イラスト:achaca