生まれも育ちも生粋の福岡県民。令和2年生まれの男の子を子育て中。7年間、調剤薬局事務員として勤務した後、未経験からイラストレーターとして活動。趣味は山登り。夢は、こどもと山登りに行って頂上でおにぎりを食べること。
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賃貸に住むパパママにとって赤ちゃんの泣き声などが「ご近所迷惑になっているのでは」と不安になるかもしれません。
泣くのが仕事といわれることもある赤ちゃんですが、夜泣きの時などはやはりハラハラしてしまうもの。
「どんな防音対策をしたらいいの?」
「ご近所トラブルは避けたい!」
というパパママに、赤ちゃんの出す音の対策をご紹介します。
賃貸に住んでいるとよく耳にする騒音トラブル。特に小さな赤ちゃんがいるパパママは、夜泣きをした赤ちゃんがなかなか泣き止まず「夜泣きがクレームになったらどうしよう……」「隣人にご迷惑をかけたくない……」「トラブルになって引っ越しになったら大変だ」と不安になったりイライラしたりすることも多いかもしれません。
泣くことがコミュニケーションの赤ちゃん。その泣き声を受け止めてあげたいのはやまやまですが、アパートやマンションは壁1枚向こうにもそれぞれの生活があり、音の感じ方も人それぞれ。トラブルになることもあるのが現状です。
そこで、すでに赤ちゃんが生まれたパパママや、これから生まれるパパママへ、おすすめの防音対策の準備期間や賃貸でもできる防音対策、防音グッズをご紹介していきます。事前に対策して、お互いに気持ちよく生活できるようにしていきましょう。
赤ちゃんの泣き声は甲高いのが特徴なので、周りが静かな深夜や早朝の時間帯にはより泣き声が響き渡り、「ご近所さんへご迷惑をかけていないか」とハラハラしてしまうパパママも多いと思いのではないでしょうか。
音の大きさはデシベル(dB)という単位で表示されます。
赤ちゃんの泣き声は60dB以上といわれています。日常生活で「静か」と感じるのは45dB以下で、日常生活を送る上では60dB未満が好ましいレベルとなります。
引用:PATTOリクシル マド本舗「赤ちゃんの泣き声やペットの鳴き声を外に漏らさない方法」
ちなみに、ピアノの音は約80~90dB、目覚まし時計が約64~75dB、掃除機が約60~76dBですので、赤ちゃんの泣き声は高い数値となります。(参考:東京都環境局「生活騒音」)
このことから、特に毎晩のように大きな声で泣く夜泣きで、「静かに眠れない!」とご近所さんからのクレームになることも。パパママ自身も寝不足で大変な中、そんなトラブルは避けたいですよね。
また、赤ちゃんが成長してくると物を床に落として遊んだり、壁に投げたりすることもあります。その床や壁の音も下階やお隣さんの部屋に響いているかもしれません。できる限り対策をしたいですね。
「赤ちゃんの防音対策はいつごろから準備したらいいの?」と思うパパママもいるでしょう。
おすすめは妊娠中期(5~7ヶ月)。ママの心と体が安定してきて、体を動かしやすくなる期間です。
育休に入ってから準備をする場合、妊娠後期(8~10ヶ月)に対策することとなるでしょう。この頃にはおなかも大きくなり、動きにくくなってくるママも。パパも積極的に準備をし、ネット通販を利用するなどしてママの負担を軽くしましょう。
赤ちゃんが泣いたら窓やドアを閉めるなどの対策をしているパパママも多いと思いますが、「それだけでは防音対策として心配……」という方もいるでしょう。そんなパパママへ具体的な防音対策や防音グッズを紹介します!
ファミリー向けの物件には子どもや赤ちゃんがいる家庭が多く住んでいます。その中でも1階の角部屋であれば気を配る騒音を減らすことができるでしょう。
また、最近の物件は音が響きにくいクッション性がある床を採用しているところもあります。全体的に赤ちゃんが出す音に『お互い様』な環境であることが多いですが、それに甘えずできる防音対策をしっかり行うのがベターです。
<ジョイントマット>
リビングなど赤ちゃんが活動する部屋にジョイントマットを敷き込みましょう。赤ちゃんがおもちゃを床に投げたり、バタバタする音も下階に響きにくくしてくれます。防音だけではなく、寒い時期は冷たい床に赤ちゃんが触れずに済むなどいいことづくめです。ジョイントマットを敷くときは部屋の物を動かしたり中腰になることも多いので、パパと一緒にできるといいですね。
<防音カーテン>
防音カーテンは、音を遮るために特殊な加工が施されたカーテンです。夜泣きの声にヒヤヒヤするパパママの心の余裕になり、ご近所さんの眠りも守るアイテムなので、寝室につけるのがおすすめです。(防音カーテンは完全に防音になるわけではなく、聞こえ方には個人差があります)
<吸音パネル>
賃貸でも使える、貼付けタイプの吸音パネルが通販やホームセンターなどで販売されています。壁に吸音パネルを取り付けることで、通過する音・反射する音・壁の内部に吸収される音、すべてが小さくなります。
赤ちゃんの防音対策で1番大事なことは、ご近所さんへの挨拶です。ゴミ出しや駐車場で会った時にはこちらから積極的に挨拶をしましょう。
特に音が響きやすいお隣や下階の方には直接ご挨拶へ行ってもいいかもしれません。
顔も知らない隣人の赤ちゃんが出す音と、そうでないのとでは受け取り方が違ってくることもあります。どんな防音グッズより効果があるのが、コミュニケーションです。
我が家は築8年のファミリー向け集合住宅に住んでいます。木造の角部屋2階です。「え!木造って音が響かないの!?」と思う方も多いかもしれません。不動産屋さんによると最近の木造は、音が響きにくい作りになっているそうです。
また、騒音トラブルを未然に防ぐために、クッションフロアという防音性のある床にもなっています。実際に、1歳6ヵ月の息子が床にコップを落としてしまっても床が衝撃を抑えてくれており、とても助かっています。
とはいえ、騒音トラブルはとても心配。そこで安定期に入ったらすぐにネット通販でジョイントマットを買って敷き込みました。
また、妊娠中にご近所さんと会った時には「◯月に子どもが生まれます。うるさくしたらすみません」とご挨拶をし、できるだけ顔見知りに。そうしたことで隣のお子さんの年齢やパパママの人柄もわかり安心することができました。
今のところ騒音トラブルもなく過ごせているので、これからもご近所さんと心地よく住んでいけるように心掛けたいと思っています。
赤ちゃんの出す音の対策は、賃貸や集合住宅でも積極的にやっておきたい部分ですよね。インテリアにも合うオシャレな防音グッズも多くあるので、赤ちゃんを迎えるお部屋づくりとしてパパと一緒に探していくのも楽しいかもしれません。
1番の防音対策は、ご近所さんとの挨拶やコミュニケーション。お互いに快適に生活していけるようにしましょう。
イラスト/吉田アキコ