生まれも育ちも生粋の福岡県民。令和2年生まれの男の子を子育て中。7年間、調剤薬局事務員として勤務した後、未経験からイラストレーターとして活動。趣味は山登り。夢は、こどもと山登りに行って頂上でおにぎりを食べること。
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子どもの病気やケガは待ったなしでやってきます。
保育園での預かりができないとき、家庭で診てあげたいと思う一方で、共働きのママ・パパは「どうしよう、明日の仕事が休めない……!」ということに直面することもあるでしょう。
そんなときに利用できるのが「病児保育」。
今回は
「病児保育って何?どんなときに使えるの?」
「料金や利用方法は?」
といった疑問にお答えします。
病児保育をまだ利用したことがないママ・パパは、今のうちに読んでいざというときに備えにお役立てくださいね。
上手に利用して、子育ても仕事も乗り越えていきましょう。
仕事をするママ・パパにとって、子どもの病気やケガは一番の心配事でしょう。
子どもが37.5度以上の熱を出したりしとたきには一般的には保育園をお休みすることになります。
共働きのママ・パパは「明日の仕事をどうしよう」と、ハラハラすることもあるかもしれません。
厚生労働省からも人員配置や病児保育の実施場所についてもきちんと基準を設けられている施設になります。
参考:厚生労働省「<参考資料2> 「病児・病後児保育制度の概要」
共働き家庭が増える中「病児保育」は、どうしても仕事を休むことができない場合など、働くママ・パパを支える存在です。
「病児保育」のほかに「病後児保育」という保育サービスがあります。
「病後児保育」とは、子どもの病気は治りかけているものの、まだいつもの健康な状態にまでは回復しておらず、通常の保育を受けることが難しい子どもを預かる保育サービスです。
「病児保育」と「病後時保育」の違いは、
病児保育=病気をしている状態
病後児保育=病気から回復している途中の状態
という点です。
病児保育は、
ときに利用することができます。
施設によって「下痢が酷いとき」「流行り目」など、預かることができない症状もあります。
自治体のホームページなどに地域の病児保育リストがあったり、病児保育施設がWEBページに利用案内を掲載していることが多いので確認しておきましょう。
いうママ、パパへ、流れの例や知っておくとよいことなどを紹介します。
病児保育を利用する前に、自治体や病児保育施設へ事前登録をする地域が多いです。詳しくは自治体の担当課を確認したり、病児保育施設に電話をしたりしてチェックしましょう。
<例:病児保育の利用の流れ>
①事前登録(自治体や病児保育施設)
▼
<子どもが病気、ケガ>
▼
②医療機関を受診。必要であれば医師連絡票をもらう。
▼
③前日や当日の朝、病児保育の予約の電話をかける。
(自治体によってはWEB予約)
▼
④予約が取れれば、病児保育開始
0歳〜小学校6年生までの子どもであることが多いです。
自治体や施設によっても違うので利用前に確認しましょう。
※病児保育施設は市区町村からの委託事業なので、病児保育の対象になるには、病児保育施設がある自治体に住んでいる子どもになります。
「病児保育」の料金は1日預けて2,000円〜3,000円に設定している自治体が多いです。(自治体よって変動あり)
ほかにも、給食やおやつ代が別途必要だったり、延長料金なども施設によって変動があります。利用するときによく確認しましょう。
事前に調べておき「この病児保育施設を利用したいな」とイメージをしておくとスムーズです。
※所得税非課税世帯、市町村民税非課税世帯、生活保護世帯、ひとり親世帯では、利用金が減免や無料となっている自治体もあります。対象の方は事前に自治体の担当課への申請手続きが必要になるので、確認しておきましょう。
参考:「ほいくらし」
病児保育は先着順なので、利用したいときにいつでも受け入れができるわけではありません。すでにその日の施設の受け入れ人数がいっぱいで「キャンセル待ち」になることも珍しくありません。
病児保育を利用するのが分かったら、できるだけ早く予約をするとよいでしょう。
また、地域で利用できる病児保育施設は複数件、事前登録をしておくと安心です。
※地域によって利用できる件数が違うので、事前登録が多くなる地域もあります。
自治体や施設のみならず、病院や医療法人が運営するものの他にも、保育園やNPO法人が行う病児保育サービスもあります。
(参考:「自治体オンライン」)
料金は自治体と比べて割高になることが多いですが、充実した事業内容になっていたりメリットも多いです。
筆者は、現在1歳9ヵ月の息子がいる自営業のママです。
2つの病児保育施設に登録しているので、1つ目がキャンセル待ちでも、2つ目の施設が利用できたこともあり、とても助かりました。
そんな私の病児保育の利用経験をご紹介します。
妊娠中に、自治体の担当課で病児保育施設のパンフレットをもらったり、ホームページを見たりして、自分の地域にどのような病児保育施設があるのかを調べました。
産後、病児保育施設に行き事前登録。
そのときに、利用するときの持ち物や利用方法を保育士さんが教えてくれました。
施設によって雰囲気や対応が違うので、後日、パパにも情報を共有。
使用する書類もファイリングし、パパが見ても分かるようにしました。
息子は8ヵ月のときに保育園デビュー。
ですが、次から次へと病気になり、最初は月の半分ほどしか登園できませんでした。
初めて病児保育を利用したときは、仕事に行きながら涙が出てしまいましたが、お迎えに行くと、息子は楽しそうに保育士さんとおもちゃで遊んでいたのでホッとしました。
保育士さんが1日の様子や食べたものなども詳細に教えてくださり、病児保育は子どもと一緒に親の心も助けてもらっていると感じました。
子どもの体調不良はいつも突然やってきます。
そんなときに慌てなくていいように、
自分の自治体の「病児保育」について調べ、事前登録を済ませておくなどの準備をしておくと安心ですね。
イラスト/堀田佳乃子