“ゆるまじめ”な子育て応援メディアbabyco編集部です。妊娠・出産・育児というライフステージで大変なママもパパが、ゆる~く、でもまじめに学びながら、 子どもと共に楽しく成長するためのヒントをご提供するのがモットーです。
東京大学医学部卒業。医学博士。小児科医。日本子ども学会理事長。お茶の水女子大学名誉教授。小児神経学や発達心理学を専門とし、主に子どもの発達や発達障害に関する研究を行っている。著書も多数。
母乳の栄養の豊富さは、もうご存知ですよね。
ビタミン、ミネラル、たんぱく質、脂質などが見事にバランスよく含まれていて、「こんなに栄養価の高い食品はほかにあるのかな!?」というくらい、母乳の栄養は優れています。 では、なぜ赤ちゃんは栄養たっぷりなものを食べる必要があるのでしょうか?
大人はもうからだが完成しているので、好きなものを食べたり、同じものを「ばっか食べ」したりしてもなんとかなります。
食事=からだを動かすエネルギーのもとなのです。
しかし、人生でもっとも発達している乳児期は、からだを動かすためだけでなく、からだを大きくするために食べ物の栄養が重要なのです。
この「からだを大きくする」というのは、身長の伸び、体重の増加以外に「脳」の発達とも関係しています。
生まれたての赤ちゃんは、脳が300gくらい。
それが、4歳頃になると1200gと約4倍になります。1200gというのは、大人の脳と同じくらいの量です。この脳の発達のためにも、栄養満点のごはんを食べさせてあげることが大切なのです。
イラスト:achaca