北海道札幌生まれ東京育ち。夫、娘と犬1匹の家族。大学卒業後沖縄県とディズニーホテルでの勤務を経て、夫と一緒に山梨県へ移住しキャンプ場で働く。現在は退職し、静岡県在住。旅行が好きで、特にハワイと沖縄が好き。夫の影響でキャンプをし始め、ハワイでキャンプをしたことも。旅行や育児、アウトドア、防災など、様々なジャンルのライターを経験。現在は、育児をしながら、ライターや企業のオンラインサポート業務をしています。
私は4年前から犬を飼っています。
昨年里帰り出産をし、娘が生後2ヵ月の頃から赤ちゃんと愛犬との共同生活が始まりました。
妊娠中は生まれてくる赤ちゃんと愛犬との生活にわくわくする反面、未経験の生活に対して不安に思うこともあったのを覚えています。
同じようにペットを飼っている、これから飼いたいと思っているプレママさんは、赤ちゃんが産まれた後の生活環境や衛生面、アレルギーに対して不安に思うことがたくさんあるのではないでしょうか。
そこで今回は、我が家のリアルな赤ちゃんと犬の同居生活について紹介します。
赤ちゃんと犬が同居生活をするまでの期間に、どんなことを心掛けたらいいのか、何を準備したらいいのか悩んでいる方も少なくないはず。
そこで、犬のいる生活に赤ちゃんを迎えた私の実体験を紹介します。
私が妊娠中に心掛けていたことは、愛犬へ「お腹に赤ちゃんがいることを伝える」ことです。
実際に伝わっていたのかどうかはわからないのですが、お腹の赤ちゃんに話しかけるように、愛犬にも一緒に話しかけることがコミュニケーションのひとつだと思いました。
愛犬がお腹に乗ってきてしまうこともあったので、そんなときには「赤ちゃんがいるからダメだよー。」と念押し。
妊娠中の方はお腹に負担がかかってしまう可能性もあるので、注意してくださいね。
そして、赤ちゃんが生まれた後は愛犬と触れ合う時間が少なくなるだろうと思い、愛犬との時間を大事に過ごしていました。
今考えると、母親になる心構えの準備を、愛犬を通じてよりいっそう深く出来たように感じます。
お腹の赤ちゃんに対しても、犬の鳴き声が聞こえていそうなタイミングで「今の声が愛犬の声だよー。」と伝えることをもっとしてもよかったかなと、今となって思います。
実は犬を飼っているからといって、出産へ向けて特別に購入したものはありませんでした。
ただ、結果的にベビーベッドはあってよかったなと感じています。
私は、高さのあるベビーベッドを用意しました。
ペットがいる家庭でのベビーベッドのメリットは、
◆犬の毛やホコリなどが下に溜まるので、赤ちゃん周りの衛生面で安心
◆犬が簡単にベッド上に乗れないので、赤ちゃんの上に乗る心配がない
などの点が挙げられます。
私の家では生後9ヵ月現在、ベビーベッドをほとんど使用していません。
しかし、最初の頃は娘の身体が小さく、犬が踏んでしまうのではないかという心配や衛生面の不安があったので、当時ベビーベッドがあってよかったと思っています。
赤ちゃんと犬がいきなり一緒の空間で過ごすことが不安な場合、赤ちゃんが過ごす空間ではペットにゲージで過ごしてもらう、という方法もあるので、ベビーベッドの購入が必須というわけではありません。
事前にベビーベッドを購入するのが不安な方は、レンタルをして様子を見ながら購入検討することをおすすめします。
赤ちゃんとペットに合う過ごし方を見つけてあげてくださいね。
また、現在、我が家のリビングには愛犬が安心できる場所が3つほどあります。
こういったテントやクッションです。
愛犬が気分によって移動でき、赤ちゃんとの距離も自分から保てるので、こういったグッズを揃えてあげるのもおすすめです。
ぜひ赤ちゃんだけでなく、ペットにとっても落ち着く場所を確保してあげてください。
いよいよ赤ちゃんと犬との同居生活スタート!
予想外のことや、思い通りにいかないこともたくさんありました。
ここでは、赤ちゃんと犬の同居中に我が家で起こったことを紹介します。
実は私は里帰り出産だったので、実際に娘と愛犬が共同生活を始めたのは生後2ヵ月ごろからでしたが、愛犬は今でも自分からは娘に近づこうとしません。
むしろ娘を抱っこしながら隣に座ると、逃げてしまうことがほとんどです。
ペットの性格にもよると思いますが、愛犬は元々「子どもが苦手」という行動が見受けられたので、赤ちゃんに対しても苦手意識があったと思います。
赤ちゃんに向かって吠えたり威嚇するようなことはありませんが、娘と愛犬が仲良しと言えるような関係になるには、まだまだ時間がかかりそうです。
新生児の頃から共同生活をする方は、より壁を感じるかもしれませんね。
私が里帰り中は、とくに主人とべったり過ごしていた愛犬なので、娘に対するヤキモチはとても妬いていると思います。
夫婦どちらかが娘と接しているときは、接していない方が愛犬と接するようにしようと心掛けていたものの、いざ初めての子育てが始まると…
てんやわんやで、とくに私自身は娘に付きっきりになってしまうことが多くなりました。
生後4ヵ月になるまで、娘が夜まったく寝てくれない日々が続きました。
その間夫婦交代で朝まで起きていたので、それに合わせて犬も起きてしまってご飯の時間がずれるなど、犬の生活リズムも崩れてしまうことに。
ちょうどその時期に引越しが重なったこともあり…結果、犬が体調を崩してしまうことがありました。
そのとき、あらためて愛犬との過ごし方を見直し、反省しました。
ペットと赤ちゃんと一緒に生活を始めたときは、赤ちゃんと同じようにペットの様子に変化がないかよく見てあげてください。
赤ちゃんのお世話が大変でも、ペットが好きな遊びの時間や散歩の時間は確保することが大切です。
このことは、もしかすると上の子がいる場合の育児と似ているのかもしれません。
最近お休みの日は「愛犬のための日」を作って犬連れ可能な場所に行くなど、ペットとの時間もたっぷり取るようにしています。
一緒の時間を過ごすことで、少しずつではありますが、愛犬と娘の距離も縮まってきました。
赤ちゃんと犬の同居生活をするにあたり、私が気をつけていることを紹介します。
前述したペットの体調に注意することはもちろんなのですが、他にもいくつか意識していることがあります。
◆ペットが赤ちゃんの近くにいるときは目を離さない
◆赤ちゃんの身体に湿疹が出ていないか、目が赤くないか、身体を痒がっていないかなどのアレルギー症状が出ていないかよくチェックする
◆外から家に帰ってきたときは、愛犬の足をきれいにする
◆部屋(床)をこまめに掃除する
どんなに躾をしているペットでも、初めての赤ちゃんを見て興奮してしまったり、同じフロアにいる際にうっかり踏んでしまったりが100%ないとは限りません。
ペットが赤ちゃんを噛んでしまうという事故もニュースで時々目にします。
「ウチの子だから絶対に大丈夫。」
という考えよりも、
「念のために、今はこうしておこう。」
という考えでいることが大事なのかな、と思います。
あとは、アレルギーチェック。
毎日赤ちゃんの身体に保湿クリームを塗りながら、随時変化がないかよくチェックをします。
我が家では、娘が生後6ヵ月頃に蕁麻疹が出ました。
それまで一度も出たことがなかったので、原因がわからず病院に行ったところ、その直前に受けた予防接種の副作用とのこと。
「もしかして犬アレルギー?」と不安になったので、そのときは一安心しました。
これまで大丈夫だったものが原因で、急にアレルギー発症をする可能性もあるので、今後も注意深くチェックしていきます。
よかったことは、ひとつ目に、癒されるということです。
初めての育児、不安や心配が絶えないことが続いたり、赤ちゃんと2人きりの時間が長く続くことも多いですよね。
そんな中で、ペットはとびきりの癒しです。
赤ちゃんの癒しとペットとの癒しで、幸せいっぱいになります。
ふたつ目は、家族の笑顔が増えるということ。
娘は愛犬が大好きで、少し触れるだけで大喜び!
声をあげて笑っています。
そんな姿を見て、親である自分も思わず笑顔になります。
小さな娘から見ると、兄弟同然ともいえる存在の愛犬。
私自身はペットを飼う環境で育ってこなかったので、子どもの頃は動物に触れることが怖かった記憶があります。
赤ちゃんの頃から身近にペットがいることで、すでに抵抗なく過ごせている娘。
動物好きで動物にやさしい子になってくれそうな気がします。
いかがでしたか?
赤ちゃんと犬との同居生活。
もちろん大変なこともあります。
が、それ以上に癒しと喜びがあります。
たとえば、娘のお昼寝中に愛犬が吠えて起きてしまうこともあれば、1人で生後まもない赤ちゃんを抱っこして犬の散歩に行くのは、想像以上に大変です。
ただ、その大変さを軽減する方法も。
最近私は、娘の寝ている間に愛犬とこまめに庭に出ることで、愛犬の運動時間を確保しています。
また、我が家のペットはトイプードルなので、大型犬に比べると散歩の時間が短い点や毛が抜けない犬種という点では、赤ちゃんと犬の同居生活がしやすいように感じています。
これから犬を飼おうと考えている方は、そういった点も含めて検討してみてはいかがでしょうか。
大変なこともありますが、それ以上に癒しと喜びがある赤ちゃんと犬の暮らし。
娘の成長とともに、これから娘と愛犬の関係性がどのように変化していくのか、とても楽しみです。