babycoオンラインコンテンツディレクターであり、雑誌・書籍の編集者。カナダで短期大学、映画制作専門学校卒業後、新聞記者、ラジオDJ、TVドラマの編集など多様な分野の知識を得て帰国。帰国後は雑誌編集を中心に活動し、広告案件においても企画・コンセプト立てから担う。ライフスタイルを得意とし育児媒体には20年携わっている。
ベビーソープを選ぶとき、「成分のやさしさ」を大切にしているママ・パパは多いですよね。
肌に直接触れるものだからこそ、低刺激なもの、余計な成分が入っていないものを選びたいという想いは、愛情のあらわれです。
でも、そんな「成分」へのこだわりと同じくらい見落とせないポイントがあるのをご存知ですか?
それは「泡切れ=きちんと洗い流せるか」。
お風呂上がりのヌルヌル感を「保湿」と思っているとしたら…
それ、大きな誤解かもしれません!
「babycoと考える育児の “これってほんと?”」シリーズ第2回は、成分の質を重視するからこそ知っておきたい、泡切れによる「洗い残し対策」と肌トラブルの意外な関係について紐解きます。


ベビーソープを使ったあとの「ヌルヌル感」。これを「うるおい成分が肌を守ってくれている」と解釈してしまいがちですが、実はここに落とし穴があります。
どんなに低刺激な洗浄成分であっても、肌に残ったままになれば、赤ちゃんの肌には刺激になってしまう場合があるのです。
スキンケアの基本として、
洗ったあとに洗浄成分を肌に残さないように心がけることを、忘れないでおきましょう!
そのカギになるのが「泡切れ」です。
成分のやさしさはだけでなく、「泡切れのよさ(すすぎやすさ)」も配慮できてこそ、真の「肌へのやさしさ」に繋がります。その理由を、専門的な視点からさらに深掘りしてみましょう。
赤ちゃんの肌は、とてもデリケート。「大人の約半分の薄さ」と聞いたことがあるママ・パパも多いでしょう。
そのため、ちょっとした刺激に敏感に反応し、トラブルにつながりやすいのです。
編集部でママ・パパの肌ケアについてお話を聞いていると、多くのママ・パパに見落とされてしまっているのが、 ベビーソープの“洗い残し”です。
洗浄成分は、本来「汚れを浮かせ、水で流し去る」ためのもの。
それが肌に長時間とどまると、肌のバリア機能にダメージを与えたり、「アレルゲン(湿疹やアレルギーの原因物質)が侵入しやすい状態」を作ってしまったりすることがあります。
独立行政法人 環境再生保全機構(ERCA)が発行する「乳幼児スキンケア」のガイドラインでも、正しい洗い方の重要なポイントとして「石けんやボディシャンプーが肌に残らないように、しっかり洗い流すこと」が明記されています。
<洗浄成分が肌に残っていると?>
◆肌のバリア機能を壊してしまう場合も
◆乾燥を引き起こす原因になることも
◆赤みやかゆみなどのトラブルにつながる可能性も
どんなにやさしい成分のものでも、肌に残っていること自体が肌への刺激になってしまうんですね。
ベビーソープは大きく分けて 「石けんタイプ」と「合成洗剤タイプ」の2種類があります。
成分の違いを知ることで、ベビーソープの選び方や洗い残しを防ぐヒントが見えてきますよ。
石けん(弱アルカリ性)
主なメリット: 洗浄力が高い、すすぎ性が優れている
得意なこと: 皮脂汚れ、古い角質の除去
洗い上がり: さっぱり
※一般的に泡切れがよく、すすぎやすいと感じる人も多いタイプ
注意点: 商品によっては、つっぱり感を感じるものがある
合成界面活性剤(弱酸性)
主なメリット: 洗浄力がマイルド
得意なこと: バリア機能の維持
洗い上がり: しっとり
※ヌルつきと感じることもあるが、しっかりすすぐことを意識すればOK
注意点:洗浄不足や肌残りのリスクがある
実際の使用感やすすぎやすさは、配合や処方によって異なるため、
「石けん系だから必ずこう」「合成洗浄成分系だから必ずこう」とは一概にはいえません。
それぞれに特徴があるため、赤ちゃんの肌の状態や使う人の重視したいポイントに合わせて選ぶことが大切です。

「うちの子にはどっちがいいの?」と迷ったら、まずは「今の肌の状態」を観察してみましょう。
よだれや皮脂汚れが目立つ時期や、健やかな肌を保ちたい時期には、さっと流せて成分が残りにくい「石けんベース」のものが泡切れのよさのメリットがあります。
一方で、すでに疾患があるなど極端に肌が敏感な時期は、よりマイルドなタイプが必要なこともあります。
ただし、その場合も「成分を残さないように、いつも以上にすすぎを念入りにする」ことが鉄則。
そもそも、ベビーソープは汚れを落とす役割。
保湿は、入浴後の保湿ケアで行う。
という基本の考えも、再認識しておきたいですね。
「肌にあったものを選び、それをしっかり流しきる」。 この両輪がそろって初めて、赤ちゃんの肌を守るための「洗い残し対策」が完結するのです。

「泡切れの良さ」を基準に選ぶことは、赤ちゃんだけでなく、ママ・パパにも嬉しいメリットがあります。
■肌への摩擦を減らしやすい
すすぎのときに何度もこすらずに済むと、摩擦による負担を減らしやすくなります。
赤ちゃんの肌はデリケートなため、洗うときも流すときも、できるだけこすりすぎないことが大切です。
■時短と心のゆとり
ワンオペのお風呂や、赤ちゃんがぐずりやすいタイミングでも、手早くすすぎやすいと負担を軽くしやすくなります。
■清潔な土台づくり
汚れをさっと浮かせて落とし、肌を一度「ゼロ(素肌)」の状態に戻してあげることで、その後の保湿ケアもより効果的(※角質層まで)になります。
ベビーソープ選びの選択肢の中に、「泡切れ」を取り入れてみるのもひとつの方法なんですね。
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「ヌルヌル=保湿」というのは、育児のなかでよくある誤解のひとつであることがわかりました。
大切なのは、汚れをきちんと落とし、洗浄成分を肌に残さないことです。そのうえで、保湿ケアをしてあげましょう。
ここで再認識しておきたいのは、スキンケアの「役割分担」です。
「洗うこと」の目的は、あくまで汚れを落とし、肌を清潔な『ゼロ』の状態に戻すこと。
「洗う段階で保湿まで完了させようとしない」という潔い引き算の発想が、結果として洗い残しを防ぎ、赤ちゃんの未熟なバリア機能を守ることにつながるんですね。
「成分がやさしいから安心」という視点から一歩進んで「そのやさしい成分を、さっと流してあげられるか」という視点を持ってみてください。
そして、洗った後の保湿は必須です。
あなたが使っているベビーソープは、きちんと流せていますか?
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