標高1,000mの冷涼の地で育ち、都会に憧れ東京に出る。 医薬品業界でセールスマンとして働き、出産と育休、共働きを経験。 現在は育児に専念する、8歳、4歳、2歳の男女をもつ3児のママ。 今の目標は、わが家の庭に子どもがよろこぶミニ公園をつくること!
公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)アロマテラピー1級、MAA認定メディカルアロマプラクティショナーの資格をもつ元MR(医薬情報担当者)、MS(医薬品卸販売担当者)。
産後や育児中のママへ。
疲れているのに眠れず、気軽におでかけもできず、自分の時間もない。
なかなかリフレッシュができずにイライラしたり、慣れない育児に緊張したりで、リラックスすることを忘れていませんか?
そんなときはお茶を飲んだり、好きな物を食べたりする感覚で、アロマを使って嗅覚から気分転換をしてみましょう。
寝落ちする前のちょっとした時間でもかんたんにできますよ。
この記事では、アロマテラピー1級の資格をもつママライターが、目的別アロマの使い方をご紹介♪
赤ちゃんと一緒に楽しめる方法もあるので、ぜひ好きな香りと楽しみ方を見つけてリラックス&リフレッシュしてみてください。
「アロマ」といっても、なにをどんな風に使えばいいの? と思う方もいるかもしれません。
アロマ(アロマテラピー)には「精油」というものを用います。精油は植物や果物、種子などから抽出した天然の素材で、アロマテラピーの基本として使われているものです。(参考:公益社団法人 日本アロマ環境協会「精油とは」)
精油の心地よい香りが、気持ちをリラックス&リフレッシュさせてくれます。
お出掛けできなくても、オンラインショップ(Amazon、楽天、無印良品等)で購入することができるのでお手軽です。
今回は、アロマテラピー1級、MAA認定メディカルアロマプラクティショナーの資格をもつママライターが、お疲れ気味ママのためにおすすめアロマを目的別にセレクト。
初心者の方にもおすすめのラインナップとともに、赤ちゃんに害がない楽しみ方もご紹介するので、ぜひ赤ちゃんと一緒に楽しんでみてください。
さっそく具体的に、忙しくて疲れがたまっている産後ママにおすすめの香りをいくつかご紹介します。
●ラベンダーアングスフォリア
ラベンダーの精油。爽やかで甘く、またどこか懐かしくてホッとするような香りです。不安な気持ちやストレスを穏やかにしてくれるでしょう。
この香りの精油は多く発売されているので、手に入りやすいのもうれしいポイントです。
●カモマイルローマン
りんごのように甘くフルーティなやさしい香りです。穏やかに香るので、心も体もリラックスして、ママも赤ちゃんも安心して入眠することができるでしょう。
●マンダリン
甘酸っぱい柑橘系で、さっぱりとした香り。自律神経を整える作用もあるといわれています。
柑橘系は太陽の光をたっぷり浴びて元気に育っていることから、香りも不思議と気持ちを元気にさせてくれるので、不安や緊張がとけて、快い眠りにつけるでしょう。
どれも穏やかでホッとする香りなので、やさしい香りに包まれて赤ちゃんもぐっすり眠れるかもしれませんね。
●ユーカリラディアタ
ユーカリとは、あのコアラが好きな葉っぱです。嗅いだことがある方もいるかもしれませんね。スーッとした香りで頭がすっきりし、溜まっているどんよりした疲れを晴らしてくれるよう。
抗ウィルス作用や抗菌作用があるので、風邪や花粉の症状にも使われることもあります。
似た香りに「ラヴィンツラ」というものもあり、こちらもおすすめです。
●ゼラニウム
甘いローズのようなフローラルな香りに、ハーブのようなグリーンの香りが合わさったようなイメージ。
イライラとした気持ちを穏やかに、どんよりとした気持ちをすっきりとさせてくれます。
外に出られないときでも、自然の中を散歩しているような気分を味わえる香りです。
ゼラニウムは女性特有の症状を和らげるといわれています。自律神経やホルモンバランスの乱れを整えて、心も体も元気にしたいときにおすすめです。産後は特に気持ちが安定しないことが多いので、ゼラニウムの香りを有効活用してみましょう。
アロマを楽しむ方法はたくさんありますが、その中でも特に手間いらずでかんたんな方法をピックアップしてご紹介します。
「芳香浴法」は精油を拡散して香りを楽しむことで、心とからだのバランスを整える方法です。最もなじみのある方法かもしれませんね。
また、芳香浴法は赤ちゃんにも安心。日本アロマ環境協会のガイドラインには以下のように記載されています。
3歳未満の乳児・幼児には、芳香浴法以外は行わないようにしましょう。
3歳以上の子どもでも、精油の使用量は、成人の使用量の10 分の1程度から始め、多くても2分の1の程度とし、使用にあたっては十分に注意を払いましょう。
引用:公益社団法人 日本アロマ環境協会「安全に楽しむために」
赤ちゃんと一緒にいるときは、この芳香浴法で安全に楽しみましょう。
芳香浴法のやり方を2つご紹介しますので、実践しやすい方法で楽しんでみてください。
〜芳香浴法のやり方〜
●ティッシュペーパーやハンカチに1~2滴垂らしてデスクや枕元に置く
もしかしたら、出産時にリラックスや痛みを和らげるために使った方もいるかもしれませんね。
●アロマポットやアロマディフューザーなど、専用器具を用いる
生活雑貨を取り扱うお店や、オンラインショップでも販売されています。
最近ではアロマストーンも人気。とてもシンプルで場所も取らず、ぶつかっても精油がこぼれることがないので安心です。インテリアの一部にもなったり、おしゃれ感も出たりして気分も上がりますよ。
アロマディフューザーは超音波式のものを使用すると、蒸気が出てほっこりとした気持ちにもなります。
精油成分を鼻や口から吸入することで、呼吸器系の不調を緩和する方法です。
呼吸器の不調を緩和もしますが、芳香浴と同様にもちろんリラックスやリフレッシュもできます。
注意事項に気をつけて楽しんでみてください。
〜吸入法のやり方〜
●大き目のマグカップなど~お湯に精油を1~2滴落とし、湯気をふわっと吸い込む
部屋中に香りが広がるので、そこを楽しむのもいいですね。
※精油の成分が粘膜を刺激する可能性もあるので、直に吸入しすぎず、ふわっと香りましょう。
※間違えて飲まないでください(お子さんにも注意が必要です。お子さんの手の届かないところに保管をしましょう)。
アロマ精油を使用する上で、以下の項目にはぜひ気をつけてください。
\これだけは気を付けたい/
<ママのためのアロマ使用上の注意>
●原液を皮膚につけない
●精油を飲用しない
●精油を目に入れない
●火気に注意する
●子どもやペットの手の届かない場所に保管する
●妊娠中ママの使用は医師に相談する
参考:公益社団法人 日本アロマ環境協会「安全に楽しむために」
ご紹介した楽しみ方は持続時間があまり長くありません。産後ママや赤ちゃんはデリケートなので、ほどよい香りで短時間楽しむことがおすすめです。量に関しても、少量ずつ試してみてください。ゆ~っくり深呼吸をし、少しでも不快に感じた場合はすぐに中止しましょう。
いつもがんばっている産後ママ、自分に合った好きな香りをぜひ見つけて、リフレッシュ&リラックスをしてみてくださいね。心地よい眠りとイライラ解消で育児を楽しみましょう!
イラスト/shinya