“ゆるまじめ”な子育て応援メディアbabyco編集部です。妊娠・出産・育児というライフステージで大変なママもパパが、ゆる~く、でもまじめに学びながら、 子どもと共に楽しく成長するためのヒントをご提供するのがモットーです。
帝京平成大学 ヒューマンケア学部看護科准教授
看護師として2年間手術室で働いたのち助産師の免許取得。大学病院、個人病院、助産院で、2000を超える出産に立ち会う。地域の保健センターで乳幼児健診・新生児訪問を通し、子育てママをサポートする。現在は大学教員として、
助産師・看護師の育成に力を注ぐ。共著に『実習に役立つ!国家試験に使える!母性看護学』『産後ケア講座』(ヒューマンアカデミー)がある。2男1女の母。
赤ちゃんの胃は、大人の胃と違ってまっすぐな形をしていて、入口がしっかり締まっていません。
そのため、生後3ヶ月くらいまでは授乳後にゲップがうまくできなかったり、ちょっとした刺激があると吐くことがよくあります。
ただ、こうした生理的な嘔吐と違って、風邪や急性胃腸炎などの病気によって嘔吐することもあるので、まずは赤ちゃんの様子や吐き方をよくみることが大切です。
また、嘔吐が続くと脱水症が心配されますが、胃腸の動きが悪くなっているため、直後に慌てて飲み物を飲ませても吐き戻しが起こり、より脱水を起こしやすくなります。水分補給の仕方も知っておきましょう。
生理的な嘔吐でない場合は、胃が消化吸収できない状態なのでタイミングと量が重要です。
吐き気のピークが過ぎた頃に、水分を与えます。
吐いた後、最低でも30分は飲食をさせず胃腸を休めましょう。30分~1時間あけて、飲めそうだったら飲ませて。
水分補給は母乳やミルク、経口補水液がいいでしょう。
母乳でも、可能であれば搾乳してスプーンで少量ずつあげてください。
スプーンでひとさじずつ、時間をかけてあげます。
月齢が小さくても、先が少し細くなっているティースプーンをゆっくり傾けて口に注いであげると上手に飲めます。
赤ちゃんがたくさん飲みたがっても、哺乳瓶やマグは一気飲みしてしまうので、少しずつゆっくりを心がけて。
離乳食は一段階前に。
吐き気が落ち着いて水分補給ができても、離乳食は一段階前に戻して赤ちゃんの様子を見ましょう。固形物は避け、軟らかいものを。
他に症状がないか見ながら、吐いても大丈夫なように抱き上げ、優しく背中をトントンしたり、さすってあげましょう。
仰向けの状態で吐くと、吐いた物が口・鼻を覆い呼吸ができなくなってしまうので、顔を横向きにして寝かせましょう。
吐いた物のにおいが残っていると吐き気をもよおすことも。吐いた物がついた衣類やふとんはすぐに替えましょう。
吐いた後に機嫌がよく、吐く回数が1日に数回程度であれば問題ありません。元気がなくぐったりしている、発熱や下痢をしている、咳込むなどの症状がある場合や、噴水状に吹き出すような吐き方で日に何度も吐く場合は、受診しましょう。