“ゆるまじめ”な子育て応援メディアbabyco編集部です。妊娠・出産・育児というライフステージで大変なママもパパが、ゆる~く、でもまじめに学びながら、 子どもと共に楽しく成長するためのヒントをご提供するのがモットーです。
生まれたばかりの赤ちゃんの体調は、毎日毎時間だって気になります。
いざというときに慌てないように、少しずつ調べておくといいですよ。
帝京平成大学 ヒューマンケア学部看護科准教授
看護師として2年間手術室で働いたのち助産師の免許取得。大学病院、個人病院、助産院で、2000を超える出産に立ち会う。地域の保健センターで乳幼児健診・新生児訪問を通し、子育てママをサポートする。現在は大学教員として、
助産師・看護師の育成に力を注ぐ。共著に『実習に役立つ!国家試験に使える!母性看護学』『産後ケア講座』(ヒューマンアカデミー)がある。2男1女の母。
産業医科大学医学部卒業。産業医科大学病院小児科・国立中津病院小児科・聖マリア病院新生児科・横浜労災病院小児科で勤務したのちに開業。前静岡赤十字病院小児科副部長、日本小児科学会専門医、労働衛生コンサルタント、医学博士。
3ヵ月未満の赤ちゃんには母体由来の免疫があるので、めったに病気にかかることはありません。 この時期に38度以上の熱が出た場合は、細菌感染などの疑いがあるので、直ちに受診してください。 3ヵ月以上の赤ちゃんになると、それまであった免疫がなくなってしまうので、一般的な感染症にはひととおり感染します。
ワクチンで予防できるものは予防接種を受ければかかっても軽症ですみますが、突発性発疹、手足口病、プール熱、RSウイルスなどのワクチンで予防できない感染症には、ひととおりかかると思ってください。
3ヵ月未満の赤ちゃんが発熱した場合は、危険を伴う場合があるのですぐに救急を受診しましょう。3ヵ月以降で、ぐったりしているなどの症状が見られなければ朝でも問題ないと思います。
救急病院は小児科医が不在の場合がありますが、受け入れてもらえるのであれば、小児科医のいる他の医療機関を探したり時間をかけて行くことよりも、まずはそこで診てもらうことをおすすめします。
きちんとした診断ももちろんですが、出ている症状に対してどんな治療を行うのか、という説明と、症状がどのように変わっていくかなど、予見も含めて明確に伝えることができる人だと思います。
もちろん評判もありますが、相性もあるので、予防接種や健康診断の際にいくつかの小児科をまわって自分で確かめるといいでしょう。
食物アレルギーは、身体に反応が出てからでないとわかりません。医療機関でアレルギーテスト(血液検査)を受けて調べることも可能ですが、特定の食物に反応が出たとしても、イコール身体に反応が出るとも限らないのです。
テストの結果だけで判断してしまうと、避ける必要のない食物まで避けることになるので、あまりおすすめしません。
抗生剤は、きちんとした診断のもとで処方される場合は問題ありませんが、早く治したいからと安易に服用するものではありません。
「熱がある」「風邪気味」など、あいまいな診断で簡単に処方するお医者さんもいますが、抗生剤というのは病気の原因が判明して、ここぞというときに服用することで効果を発揮するものなので、間違った判断で服用すると万が一のときの治療の妨げになる危険性もあります。 抗生剤は病気によって服用期間が決まっているので、処方されたら、説明を求め、「いつまで服用するのか」をちゃんと確認しましょう。
赤ちゃんの具合が悪いと慌ててしまいますね。落ち着いて、次のことを明確に伝えましょう。 「いつから」「どんな症状が」「どのように」です。「昨日の夕方から鼻水が出はじめて、寝る前に発熱。鼻水は水っぽいかんじで、熱は37.9度、今朝は38度でした。」という具合でOK。気になることなどがあればプラスして伝えましょう。
一番良くないのが、「風邪気味なんです」と自己診断で話してしまうことです。思い込みによって伝えるべき症状を省いてしまわないように。