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赤ちゃんのかかりやすい代表的なアレルギーとその予防法をご紹介します。
アトピー性皮膚炎は、皮膚が赤くなってとてもかゆくなり、なかなかよくなりません。赤ちゃんが1歳未満で2か月以上、1歳以上で6か月以上つづくときはアトピー性皮膚炎かもしれませんが、アレルギーを専門とするお医者さんに診てもらえばほとんどが軽快します。
皮膚の赤みは、顔や首、頭にあらわれて、ひどくなると胸や背中、手足に広がります。健康な皮膚にはバリア機能がありますが、バリアが少なくなって炎症がおきやすくなります。 予防には スキンケアをこころがけましょう。
赤ちゃんは口の周りがよだれで症状がきれいになりにくいときがありますので、食事前になめても安全な白色ワセリンなど口周囲に塗ると効果的です。食後は口の周りを清潔にしてください。赤ちゃんの皮膚が乾燥しないように香料などの刺激がない(少ない)保湿剤やスキンケア用品で保湿してあげてください。
食物を食べたときや吸い込んだりしたときに、食物に含まれるタンパク質がアレルギーの原因になって発症します。赤ちゃんでは鶏卵、牛乳、小麦が3大原因。食物アレルギーで病院を受診した患者さんの半数が1歳までの赤ちゃんです。
原因となる食物をとって2時間以内に、かゆみ、じんましん、赤みなどの皮膚症状や目のかゆみ、口・のどの違和感などの症状があらわれます。症状が重くなると、息が苦しくなったり、おなかが痛くなったりします。
予防にはいま、アレルギー体質のある赤ちゃんが湿疹をていねいに治療とケアを進めたうえで、積極的にアレルギーになりやすいといわれていた鶏卵やピーナッツを(慎重に)食べさせることが、予防につながることがわかってきました。お母さんやお父さんがアレルギーをもっているときやお子さんのアレルギーが心配な方はお医者さんに相談してください
スギやヒノキなどの花粉が原因の花粉症やほこりやダニが原因の通年性アレルギー性鼻炎に分けられます。赤ちゃんのときにたくさん花粉に触れると2~3歳で症状があらわれるお子さんもいます。
くしゃみ、鼻みず(すすっても戻らない水のような鼻みずです)、鼻づまりの症状があらわれます。花粉が飛び始めるとすぐに症状があらわれるお子さんもいれば、症状があまりあらわれないお子さんもいます。
予防には 花粉が飛ぶときは不要な外出は避け、家族は帰宅するときに家に花粉を持ち込まないようにしましょう。室内は清潔に保ち掃除機をかけましょう。
監修:今井 孝成先生
昭和大学医学部小児科学講座
平成8年 東京慈恵会医科大学卒業、同年昭和大学小児科入局、国立病院機構相模原病院を経て、現職。