3学年差・姉弟の子育てに奮闘中。上の子の幼稚園入園を機に在宅ワーカーデビュー。「手に職をつけたい」と2020年からWebライターに。娘の学習机で日々執筆に励み、検索上位を多数獲得。趣味はNiziUのライブ動画視聴。ママの不安や疑問をスッキリ解決する情報を届けていきます!
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「うちの子ったら、おもちゃを買い与えてもすぐに飽きてしまう……」
「飽きずに夢中になってくれるおもちゃは何かないかしら?」
「知育に役立つおもちゃはどれを選んだらいいんだろう?」
このようにお悩みではありませんか?
組み立ておもちゃで遊ばせてはいかがでしょう?完成するまで時間がかかったり、自由に形作れたりするからこそ、夢中になって遊んでくれますよ。
この記事では、8歳の女の子と5歳の男の子を育てる筆者が、自身の経験を踏まえて「子どもに買って良かった組み立ておもちゃ」や「これを買えば良かった」と思うアイテムを9つご紹介します。
年齢別におすすめのおもちゃをご紹介しますので、お子さまに合うアイテムがきっと見つかるはず。ぜひ最後までお読みください。
組み立ておもちゃは子どもの知育に効果的といわれています。名古屋芸術大学の研究論文によると、組み立ておもちゃで遊ぶと以下のような能力を育めると言います。
参考:乳幼児にとってのおもちゃの役割についての研究─ 機能遊びから象徴遊びへそして実物志向へ ─|名古屋芸術大学硏究紀要第40巻 P138より
考えながら取り組む組み立て遊びは、子どもの表現力や集中力を養います。
手先をよく動かすことにより脳の発達を促す効果も期待できるでしょう。
また、さまざまな形を組み合わせるうちに図形への理解が深まります。「三角と三角を組み合わせると四角形になる」など、遊びながら学びを得られるわけです。
一方、組み立ておもちゃにはデメリットもあります。子どもが組み立ておもちゃで遊ぶデメリットは次の通りです。
カラフルなブロックに興味を示し、つい口に入れてしまう子もいるかもしれません。お子さんが小さいうちはママやパパも一緒に遊んだり、年齢に適したおもちゃ選びに気をつけたりといった配慮が必要です。
散らかりやすさも組み立ておもちゃのデメリットポイント。部屋中に散らばったパーツを一つ一つ拾い集めるのは大変です。収納機能のあるプレイマットを使えば、お片付けも簡単になります。
「この中で遊んで」とプレイマット上で遊ばせて、遊び終わったあとはプレイマットを袋状に変形させるだけ。組み立ておもちゃを購入する際は以下のような収納グッズを合わせて揃えるのもおすすめです。
年齢に合った組み立ておもちゃを選ぶには、以下3つのポイントを抑える必要があります。 購入したおもちゃが成長段階に合わず遊べなかった、といったこともあり得るためです。
① パーツの大きさ
② つなぎやすさ・外しやすさ
③ 完成系の有無
それぞれ解説します。
パーツの大きさには注意が必要です。パーツが小さいおもちゃは、誤飲事故の懸念も生まれます。
「2〜3歳ぐらいまではパーツが大きなおもちゃを、小さいパーツは4〜6歳になって口に入れる心配がなくなったら」をおもちゃ選びの基準にし、おもちゃのパッケージなどに記載してある対象年齢を参考にしながらおもちゃ選びをするようにしましょう。
誤飲が心配な時期は見守ることを心がけましょう。
商品によって、パーツのつなぎやすさや外しやすさが異なります。お子さん自身でつないだり外したりできるものを選ぶと、ママ自身が楽ですよ。
というのも、外しづらいとその都度「外してくれ」と子どもに頼まれてしまうからです。
筆者は井の型ブロックで面倒な思いを何度もしました。
娘が3歳の時に井の型ブロックを購入。箱型に組み合わさった井の型ブロックは意外と外しづらく、大人の力でもフンッと力を入れる必要があったのです。娘が遊ぶたび、バラしてくれと頼まれて非常に厄介でした。
大きめの凹凸ブロックなら、子どもの力でも外しやすいため、小さいお子さんにも安心して遊ばせられます。つなぎやすさ・外しやすさにも注意して選びましょう。
小さめのブロックでも外しやすさに配慮して作られているものを選ぶといいでしょう。
おもちゃにはオープンエンド型とクローズドエンド型の2種類あります。
オープンエンド型とは、完成形が決まっていないおもちゃのこと。子どもが自分自身のアイデアで創造できるタイプのおもちゃです。
一方、クローズドエンド型とは、完成形が決まったおもちゃのこと。決められた遊び方を覚える中で、失敗から学び工夫する力が育ったり、根気や集中力が育ったりすると言います。
それぞれメリット・デメリットがあるため、優劣はありません。しかし、両者のバランスを取るようにおもちゃの種類や量を調整することをおすすめします。
オープンエンド型とクローズドエンド型の両方をバランスよく揃えましょう。
自宅にあるおもちゃがオープンエンド型か、クローズドエンド型かを振り返り、そのうえで必要なおもちゃを揃えましょう。
年齢別におすすめの組み立ておもちゃを紹介します。おもちゃ選びの参考にしてみてください。
ここでは2歳〜6歳のお子さんを対象に組み立ておもちゃを紹介します。
2歳児におすすめするのは以下3種類のおもちゃです。
① メガブロック(MEGA BLOKS)
1才からのメガブロック
② ボーネルンド(BorneLund) マグフォーマー
③ 大工さん工具おもちゃ
メガブロックは、2歳になって間もない小さなお子さんでも安心して遊べます。あまりに小さいブロックだと誤飲の心配がありますが、メガブロックのブロックはかなり大きめ。
子どもの口より大きい作りなので、誤飲リスクは低めです。
メガブロックは、力の弱い子どもでも簡単に重ねたり外したりができるようになっています。ママの手を借りなくても自分ではめ込んだり、取り外したりができるので夢中になって遊べるでしょう。
我が家では娘が2歳の頃に購入し、8歳になった今でも弟とメガブロックで遊んでいます。
長く使えるためおすすめです。
対象年齢は3歳からと記載されているマグフォーマーですが、著者の経験上、2歳前後の子どもでも楽しく遊べる組み立ておもちゃとしておすすめです。磁石の力でガチっとくっつくため、形を作りやすいのです。
慣れないうちは平面的に並べるようにくっつけたり、ホワイトボードや冷蔵庫に貼ったりするのも楽しいでしょう。平面だけでなく複雑な立体を作るのも可能です。複雑な応用が効くため、お子さんが大きくなるまで比較的長く遊べます。
パーツ同士がくっついてくれるので、お部屋にパーツが散らからないのもママには嬉しいポイントです。
大人の真似っこが好きなお子さんには、木製の工具セットはいかがでしょう?
このおもちゃは本格的に大工さんごっこができる仕様になっています。
トンカチやドライバー、ノコギリなど多彩な工具はもとより、大工さんに扮するベストまでついているのです。大工さんになりきって遊べるでしょう。ネジをつまんだり回したりするなかで、手指の発達にも役立ちますし、集中力も養えるとしてモンテッソーリ玩具としても有名です。
大工さんごっこ遊びにおすすめの一品です。
3歳児におすすめするのは以下の組み立ておもちゃです。
① プラレール トーマスをはじめよう! くみかえかんたんレールセット
② アンパンマン くみたてDIY とびだせノーズパンチ! ねじねじアンパンマンごう
それぞれ紹介します。
「おもちゃを買うなら、できるだけ長く遊んでほしい」
こういったパパ・ママの想いを叶えてくれるのが、タカラトミーのプラレールシリーズ。発売から50年以上が経つロングセラー商品です。
プラレールのコンセプトは「遊び方を規定しない」こと。自由度が高く無限大にアレンジが効くため、お子さんが大きくなっても飽きずに遊んでくれるでしょう。
分岐パーツを追加してレールを分岐させたり、橋脚を設置してレールを二階建てに組んだりと、発想次第で自由にレイアウトを変えられます。
筆者の場合、息子が思いがけず複雑なつなぎ方をするのを見て、息子の発想に驚く場面もありました。レイアウトを考えることで、思考力や集中力を養う効果を期待できます。
アンパンマンが好きな子におすすめしたいのが、こちらの商品。アンパンマン号を組み立てながら、想像力や集中力を育みます。
バラバラのパーツを組み合わせるだけでなく、子どもが夢中になる仕掛けも多彩。電動ドリルをアンパンマン号に挿入すると、自走させることもできます。
アンパンマンのおしゃべりも楽しく、お子さん同士で取り合いになるかもしれません。
4歳児におすすめのおもちゃは以下の2種類です。
① REMOKING DIY 車セット
② Ms.0 木製ブロック60PCS 積み木 スロープトイ
見慣れない商品名が並んでいるかと思います。それぞれ解説しますね。
発達段階にもよりますが、4歳児にはさらに組み立てが複雑なおもちゃで遊ばせるのをおすすめします。あまりに簡単だと、すぐに完成させてしまい飽きるのも早いかもしれません。
REMOKING DIY 車セットはレーシングカーのパーツをネジとドライバーで組み立てるおもちゃです。パーツやネジ穴の形状から、パーツをはめこむ場所を予測し組み立てます。
トライアンドエラーを繰り返すことで思考力や問題解決能力が養われる効果を期待できるでしょう。
息子の発達支援トレーニングに用いられていたのが、こちらのおもちゃでした。筆者の息子は発達が緩やかな面があり、定期的に児童発達支援センターへ通っています。
バラバラの車体をどれぐらいのスピードで組み立てるかで、息子の発達スピードを測っているようでした。発達の専門家も取り扱う点で、信頼性のあるおもちゃと言えるのではないでしょうか。
スロープトイは子ども番組「ピタゴラスイッチ」が好きなお子さんにおすすめです。自由にスロープを組み立てて、ビー玉を転がす道を作れます。
スロープが崩れないようバランスを取ったり、ビー玉がスムーズに転がるようスロープの段差を合わせたり工夫する中で、想像力を養う効果も期待できるでしょう。
ビー玉が転がる様子が面白いらしく、うちの息子の場合、一度遊び始めると1時間近く夢中になって遊ぶことも多々ありました。購入から1年以上経ちますが、5歳の今でも飽きずに遊んでいます。
5〜6歳の子におすすめの組み立ておもちゃは以下の2種類です。
① レゴ (LEGO) クラシック
② くみくみスロープ
それぞれ解説します。
小学校入学を控える5〜6歳の子なら、1〜3センチ程度の小さなパーツも難なく扱えるようになります。大量のレゴブロックを使って思い思いに、おうちや乗り物などを作らせてみてはいかがでしょう。
ブロックを追加すれば、より大きな作品を作ることもできます。
また、商品パッケージに掲載されている見本を真似て作るのもおすすめです。どんなブロックが必要で、何が足りないのか、思考をめぐらせる中でより難易度の高い作品を作れるようになるでしょう。
くもん出版が販売する「くみくみスロープ」。こちらも遊びながら、子どもの思考力・創造力を養います。カラフルなパーツを組み合わせて、ボールを走らせる道を作るおもちゃです。
木製のスロープと異なり、複雑なコースを作れるのが特徴的。歯車がついているパーツや円盤上のパーツなど、パーツの形状が多彩です。ボールが垂直に落ちたり、円盤上を回ったり、ボールの動きの変化を楽しめます。
こちらも発達支援センターで導入されていたおもちゃです。時間を忘れて遊ぶ息子の姿を見て、次はこの商品を買おうと思っています。
バランスよく組み立てる難しさがあるため、完成した時の達成感を味わえるのも魅力的です。
「購入したおもちゃで遊んでくれるか心配」と不安な方は、児童館でおもちゃを試してみてはいかがでしょう。児童館ならコストが一切かかりません。あらゆるおもちゃを試すにはうってつけの環境と言えます。
実際、筆者自身も児童館遊びで息子が気に入った様子を見て、おもちゃを購入しています。親が選んで与えるより、子ども自身が手に取って気に入ったものを買うため、失敗がありません。
とはいえ「組み立ておもちゃを試したくても、最寄りの児童館で取り扱いがあまりない」こういったケースもあるでしょう。
そのような場合には、有料ですが、おもちゃのサブスクサービスを活用するのもおすすめです。お子さまの月齢・年齢に合ったおもちゃが届くため、おもちゃ選びに悩む負担を軽減させられます。
おもちゃのサブスクについては以下の記事で詳しく解説しております。気になる方はこちらも合わせてお読みください。
年齢別におすすめの組み立ておもちゃを紹介しました。年齢やお子さまの好みに合ったおもちゃを選べば、きっと夢中になってくれるでしょう。
購入したおもちゃに興味を示さなくても、ある日突然ハマり出すこともあるものです。自宅に招いたお友達が手に取るのを見て、面白さに目覚めたり、成長とともに扱い方がうまくなって遊ぶようになったりするケースもあるでしょう。
そのため、興味を示さなくてもがっかりせずに気長に成長を待つのもおすすめです。
組み立ておもちゃで遊ばせると、子どもの創造力に驚く場面がきっとあります。大人の斜め上を行く発想で完成度の高い作品を見せてくれることもあるでしょう。
お子さんと一緒に組み立ておもちゃをぜひ楽しんでくださいね。