ベビーのからだのひみつ⑤ベビーのからだは、まるでかいこみたい。 なぜ丸っこいの?

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重力に対抗する筋力や体の軸がまだできていないから脇に手を入れてそのまま上げるとするりを抜けてしまう!?

イラスト:achaca

重力に対抗する筋力や体の軸がまだできていないから脇に手を入れてそのまま上げるとするりを抜けてしまう!?

1歳までの子供の特徴っていうのは、歩いたり手を伸ばしたり物をさわったり、健康な大人ができるような随意的な運動がほとんどできない状態から、できる状態に変わっていく過程にあります。
たとえば、座っているときに背筋が伸びていますよね。これって背骨の両側の筋肉がぴっと張っていて重力に対抗しているので、姿勢が伸びているわけなんです。
人間はこのことに特別に意識せず、自然と重力に対抗する動きができていますが
乳児期はこういう運動があまりできません。

ベビーは全体に頭が大きくて胴体がそれに対して短い体をもっています。
そして重力に対抗する筋力がまだ付いていないので、
重力に対抗できずに、ぐにゃっとまるっこくなっているんです。

ベビーを抱っこしようと思って脇の下に入れて、そのまま素直に持ち上げるとどうなると思いますか?

そのまま、するりとパパやママの手から抜けてしまいます。
それは、全体的に筋肉量が少なく、持ち上げようとする力に対してそれに対抗する力がないためです。

お話を伺った先生
榊原 洋一 (さかきはら よういち)先生
1976年、東京大学医学部卒業。医学博士。小児科医。
日本子ども学会理事長。お茶の水女子大学名誉教授。小児神経学や発達心理学を専門とし、主に子どもの発達や発達障害に関する研究を行っています。
著書も多数!