産前の心のゆれケア②心のゆれは身近な人と共有・共感してケアしよう

 産前に感じる“心のゆれ”には、自分でも気づいていない気持ちや、言葉にできないモヤモヤした感情がたくさん隠れています。

例えば、育児や出産への不安は、初産の妊婦さんであればこれまで経験したことがないのですから、その気持ちを言葉にできないのは当然ですよね。

また、「赤ちゃんは順調に育っているみたいだけど、心配でたまらない…」「難産だったらどうしよう…」と、考えてもなかなか答えが見つからない悩みも多いはずです。

だからこそ、そんな心のゆれをケアするには、誰かに自分の気持ちを話して、感情を解き放つことが大切になってきます。


言葉にできない感情は「話すこと」で答えが見えてくる

自分の気持ちを具体的な言葉にすると、悩みの原因がハッキリ見えてくることがあります。自分でも分からなかった感情が整理され、心のバランスがとりやすくなるはずです。

心のゆれは1人で抱え込まずに、誰かに話すことが大切。夫や親、友人、助産師さんなど話しができる誰かに、自分の気持ちを表現してみましょう。

もし「話をわかってもらえる相手が見つからない」「気軽に話せる人が周りにいない」という妊婦さんは、自治体が開催している母親学級や電話相談を活用してみるのもおすすめです。


先輩ママと気持ちを共感できる母親学級

母親学級では、主に妊娠中の過ごし方や出産の流れ、沐浴体験などを学びます。また、出産や育児への心構えを教えてもらったり悩み相談会を開催しているところもあります。

妊婦さんが多く集まるため、お友達を作りやすいことも魅力でしょう。

母親学級は、病院の産婦人科の他、自治体でも開催されています。また最近では、育児用品を取り扱う企業でも行われていることがあります。


話すことが苦手な人は電話・メール相談を活用しよう

自分の気持ちを話すのって、とても勇気のいることですよね。「人に話すことが苦手」「母親学級に参加する時間がない」という妊婦さんは、電話相談やメール相談を活用してみましょう。

各自治体では、妊婦さん専用の悩み相談ダイヤルを設けています。

例えば、東京都では「妊娠相談ほっとライン」という妊娠や出産に関しての悩みを受ける電話・メール相談サービスが設置されています。

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/smph/kodomo/sodan/ninshin-hotline.html

このような相談サービスは全国の自治体で行われているので、詳しくは全国の女性健康支援センター一覧をチェックしてみてくださいね。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/boshi-hoken14/


先生のプロフィール
永森久美子先生
世田谷区立産後ケアセンター センター長。助産師。
イラスト:くのまり

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