赤ちゃんのアレルギー症状のこと③

先生にママたちの気になる疑問を答えてもらいました!


Q1.アレルギーにならないように、授乳中に気をつけることはありますか?

母乳栄養児の場合、母親の食べたものが母乳を通して赤ちゃんの食物アレルギー症状(主にアトピー性皮膚炎などの皮膚症状)を誘発することがたまにあります。このため、治療してもなかなか治らない湿疹があるときは、専門のお医者さんに診てもらいましょう。


Q2.アレルギーにならないように、妊娠期間中から気をつけておくことはありますか?

妊娠中のお母さんがアレルゲンを除いた食事を心がけても、生まれてくる赤ちゃんが食物アレルギーやアトピー性皮膚炎にならないように予防できるという科学的な証拠はありません。お母さん自身にアレルギーがあって食物除去しなければならない場合を除いて、妊娠中・授乳中に食べ物を制限する必要はありません。


Q3.生後3ヶ月ですがアレルギー検査を受けた方がいいですか?

アレルギーの症状があらわれたことがなく、また、口にしたこともない食事について血液検査をすると本当は食べてよい食品をも除去してしまうことになりかねません。大切なのはお子さんが元気で成長できるようにバランスよく多くの栄養素を十分に食べることです。


Q4.アレルギーが気になります。母乳と粉ミルク、どちらをあげたらいいですか?

アレルギー発症予防のためには母乳が良いのか、粉ミルクが良いのか、これまでたくさんの研究成果が報告されています。これまでの成果をまとめると、母乳でも粉ミルクでもアレルギー発症予防には差がないとされています。母乳の出具合に合わせて、どちらでも好きな授乳方法を用いると良いでしょう。


Q5.市販のミルクを飲ませたら、口のまわりが赤く腫れてしまいました。これが食物アレルギーですか?

赤ちゃんのお肌はデリケートなので、唾液(だえき)に含まれる消化酵素で刺激をうけることもありますし、口のまわりにはさまざまなものが付着するので、それらの影響で腫れることがあります。ミルクを飲んだあとに腫れるのが口のまわりだけなら食物アレルギーの可能性は低いといえます。


Q6.食べ物アレルギーが気になります。離乳食の進め方を教えてください。

かつて食物アレルギーの発症予防のためには、アレルギーを起こしやすい食物の食べ初めを遅らせることが勧められていました。でも、最近の研究成果によれば、遅らせることは、かえって発症の危険性を増す可能性が指摘されています。鶏卵や落花生に関しては、むしろ早めたほうがよいとする成果もあります。気になる場合は、専門のお医者さんに相談して、適切な時期に食べ始められるようにしましょう。


Q7.夫もわたしも重度の花粉アレルギーです。赤ちゃんの花粉アレルギー予防法があったら教えてください。

ご両親がアレルギーをもっていると、お子さんもアレルギーになりやすい体質をもっているといえます。ただし、赤ちゃんが必ずアレルギーになるわけではありませんし、アレルギーの症状があらわれる前から始める治療はありません。神経質になることはありませんが、お母さんやお父さんが心がけているアレルゲン回避などの生活をお子さんと一緒に送ることがよいと思います。お子さんに症状があらわれたら、お医者さんに相談してください。


お話を伺った先生
昭和大学医学部小児科学講座
今井 孝成先生
平成8年 東京慈恵会医科大学卒業、同年昭和大学小児科入局、国立病院機構相模原病院を経て、現職。

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