離乳食の基本の進め方 1日の食事回数や量、初期・中期・後期・完了期ごとに食べていいものって?

離乳食 進め方
2019/06/05 2023/04/12 babyco編集部 babyco編集部

お子さんが5〜6ヵ月頃になると始まるのが“離乳食”。
「どの食材からスタートしたらいいんだろう?」「野菜や肉・魚はどう食べ進めたらいいの?」など、赤ちゃんに食べさせるとなるとママもわからないことだらけで不安ですよね。
初期・中期・後期・完了期ごとのステップアップ方法を知り、お子さんのペースに合わせて離乳食の時期を楽しみましょう。

離乳食は、赤ちゃんに合わせてゆっくり楽しく!

離乳食とは、赤ちゃんが固形物を食べられるようになるための練習期間です。

「母乳」のほかに「ごはん」も食べることで、母乳やミルクでは補いきれない栄養を摂り、体を成長させていきます。生後5~6ヵ月頃から始まり、「初期」「中期」「後期」「完了期」と成長ペースに合わせて約1年間ゆっくりと行います。

食べ進めるなかで、いろいろな野菜、くだもの、肉、魚、米、パン、麺などの食材に出合うと、赤ちゃんのお気に入りのものが見つかれば、苦手だなぁと感じるものも出てくるでしょう。

もし、すんなり食べてくれないときがあっても焦らなくて大丈夫。ママやパパにとっては食べ慣れた食材でも、赤ちゃんにとっては未知の食材ですから、味や香り、食感にびっくりするのは当たり前です。

「この子にとってははじめてなんだもんね」と赤ちゃん目線に立ちながら、「食べるって楽しい!」と感じてもらえるように親子で楽しく進めていきましょう♪

 

月齢別 離乳食の進め方のキホン

初期、中期、後期、完了期ごとの離乳食の進め方をご説明します。成長に合わせて1日に食べる量や回数、食べられるものが増えていきますが、お子さんのようすやその時々の体調などを見ながら、ゆっくり進めていくようにしましょう。

 

STEP① 初期(5~6ヵ月頃)

離乳食をスタートする「初期」の時期は、液体に近い状態にして食べさせてあげます。

お米をすりつぶした10倍がゆから始めて、赤ちゃんが食べることに興味を示しているようなら、味や香りが強くない野菜やいも類をあげてみましょう。

この時期は、たくさん食べて栄養を摂ることよりも、“くちに入れてごっくんと飲み込めるか”どうかを見てあげてください。

 

食べる回数

1日に1〜2回(母乳またはミルクをあげたあと)

食べる量

赤ちゃん用スプーンでごく少量(1さじ程度)

 

初期から食べられる食材

炭水化物

・米(10倍がゆ)
・食パン(耳は除く)
・うどん(乾麺を使用)
・そうめん(ゆでて水洗いをする)

野菜類

・大根
・にんじん
・かぼちゃ
・かぶ
・なす(皮は除く)
・ブロッコリー
・レタス
・キャベツ
 など

いも類

・じゃがいも
・さつまいも
 など

くだもの類

・りんご
・いちご
・もも
・みかん
・メロン
・キウイ
・すいか
・バナナ
 など

魚・加工品

・たい
・ひらめ
・かれい
・たら
・しらす干し(塩抜きをする)

肉・加工品

×

大豆・乳製品

・豆腐
・きなこ
・ヨーグルト(無糖)
・牛乳

 

STEP② 中期(7~8ヵ月頃)

初期(5〜6ヵ月頃)を過ぎたら、「中期」にステップアップします。

初期は舌を動かしてペースト状の食材を飲み込む練習でしたが、中期になると舌と上あごで食材をつぶして食べる練習に入ります。

おかゆは10倍がゆから7倍がゆになり、野菜などはみじん切りや角切りなど“やわらかくて小さなかたまり”の状態のものを少しずつ増やしていきましょう。

 

食べる回数

1日2回食

食べる量

7倍がゆは大さじ3〜5
食パンは8枚切りを1/4枚
魚や肉は10〜15g
野菜は10gほど

はじめて食べるものは、初期と同じく1さじからスタートする。

 

中期から食べられる食材

炭水化物

初期の食材
  +
・米(7倍がゆ)
・ビーフン(お湯で戻してからやわらかくゆでて、刻む)

野菜類

初期の食材
  +
・ほうれん草
・きゅうり
・ピーマン
・パプリカ(赤/黄)
 など

魚・加工品

初期の食材
  +
・鮭
・マグロ
・ツナ缶(水煮)

肉・加工品

・鶏ささみ

大豆・乳製品

初期の食材
  +
・納豆
・高野豆腐
・粉チーズ

海藻類

・わかめ(やわらかく煮てから)

 

STEP③ 後期(9~11ヵ月頃)

9〜11ヵ月頃の「後期」の時期になると、初期や中期の頃に比べて赤ちゃんの舌の動きが発達してきます。また、舌のほかに歯茎も使ってつぶしながら食べられるようになります。

指でつぶせる程度のやわらかさのもの(バナナくらいのやわらかさが目安)を少しずつ増やしていきましょう。

後期の時期にもうひとつ大切なこととして、「手づかみ食べ」があります。手づかみ食べとは、赤ちゃんが自分の手で食べものを掴み、自分でくちに運ぶ練習のこと。やわらかくゆでてスティック状にした野菜や、小さく握ったおにぎりなどから始めるといいでしょう。

 

食べる回数

1日3回食

食べる量

5倍がゆは子ども茶わん1杯分(90g)
食パンは8枚切りを1/2枚
魚や肉は15g
野菜は15〜20gほど

はじめて食べるものは、初期と同じく1さじからスタートする。

 

後期から食べられる食材

炭水化物

初期/中期の食材
  +
・米(5倍がゆ)
・マカロニ(やわらかくゆでて細かく刻む)
・スパゲッティ(やわらかくゆでて細かく刻む)
・コーンフレーク(プレーン)

野菜類

初期/中期の食材
  +
・オクラ(種を取って細かく刻む)
・グリーンアスパラガス
・もやし
・れんこん
・セロリ
・きのこ類
 など

魚・加工品

初期/中期の食材
  +
・かつお
・あじ
・さば
・あさり
・鮭フレーク(塩分が多いので少量をあげる)
・はんぺん(塩分が多いので少量をあげる)
 など

肉・加工品

中期の食材
  +
・鶏むね肉
・豚赤身肉
・牛赤身肉
・牛豚合挽き肉
 など

大豆・乳製品

初期/中期の食材
  +
・大豆(やわらかく煮てつぶす)

海藻類

中期の食材
  +
・ひじき(やわらかく煮て、細かく刻む)

その他の食材

・ジャム(添加物や砂糖の少ないもの)
・プリン(少量をあげる)
・ゼラチン

 

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STEP④ 完了期(12〜18ヵ月頃)

5〜6ヵ月頃からスタートした離乳食も、「完了期」に入ると卒業が近づいていきます(離乳食を卒業すると、幼児食に移ります)。

赤ちゃんのなかには上の歯と下の歯が生えそろう子が増えてくるため、食べものをかじることができるようになっていきます。1日3食を食べることが習慣づくことで、生活リズムもととのってきますよ。

1日3食のほかに、完了期の赤ちゃんに取って第4のエネルギー源となるのが「おやつ」。成長のために多くのエネルギーを必要とするものの、一度に大量には食べられないので間食をすることでエネルギーを補給します。

おやつといっても赤ちゃん用のお菓子を与えるのではなく、エネルギー源となる炭水化物くだもの牛乳などを中心にあげるようにしましょう。

 

食べる回数

1日3回食+朝と昼の間、お昼寝のあとにおやつ

食べる量

軟飯は子ども茶わん軽く1杯分(約90g)
食パンは8枚切りを2/3枚
魚や肉は15〜20g
野菜は15〜20gほど

はじめて食べるものは、初期と同じく1さじからスタートする。

 

完了期から食べられる食材

炭水化物

初期/中期/後期の食材
  +
・米(軟飯)
・菓子パン(蒸しパンくらいの甘さのパン)
・そば(アレルギー反応が出る可能性があるので、1cm程度から始める)
・中華麺

野菜類

初期/中期/後期の食材
  +
・たけのこ(やわらかい部分をあげる)
・ごぼう
 など

魚・加工品

初期/中期/後期の食材
  +
・えび(すり身にしてあげる)
・かに(すり身にしてあげる)
・お刺身(新鮮なものなら1歳以降から)
 など

肉・加工品

中期/後期の食材
  +
・ベーコン(塩分や脂肪分が多いため、少量をあげる)
・ソーセージ(添加物がないものを選び、少量をあげる)
・コンビーフ(塩分や脂肪分、添加物が多いため、少量をあげる)
・ハム(塩分や添加物が少ないものを選び、少量をあげる)
 など

大豆・乳製品

初期/中期/後期の食材
  +
・焼き豆腐(油抜きをしてからあげる)
・油揚げ

その他の食材

後期の食材
  +
・はちみつ(1歳以降から)

 

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