尿もれ、もう悩まないで!

妊娠をきっかけに、尿もれに悩まされるママも少なくありません。

恥ずかしくて誰にも相談できずにいるママもいるようですが、出産前後は7割近くの女性が尿もれ経験があるというデータもあるほどですから、何も特別なことではありませんよ。 

そもそも尿もれは、男性よりも女性の方がなりやすいもの。膀胱の位置も男性は直腸の前方、女性は子宮・膣の前方と違いがありますし、尿道の長さも15cm20cmある男性に対して、女性は34cmと短く直線的です。

とくに、女性の骨盤底筋群は、骨盤の構造上の違いから、男性より弱い筋肉で、出産に伴う尿漏れ=腹圧性尿失禁の原因は、子宮の変化や骨盤底筋群のゆるみ、損傷が原因であることが大半です。 

出産前に尿漏れが始まると、産後も尿漏れしやすくなるので、今から対策を知っておきましょう。 


腹式呼吸を心掛けて 

腹式呼吸は、横隔膜を刺激して、骨盤底筋群・腹横筋・多裂筋などの尿道や膀胱周辺の筋力を高めてくれます。くしゃみや咳をするときにお腹を意識してみると、腹圧がかかるのがわかりますよね。その腹圧を高めつつ体に無理なく筋力をつけることができて、尿漏れ防止につながります。腹式呼吸をするとリラックス効果も期待できますよ。


骨盤底筋群の運動を

肛門と膣を閉めたりゆるめたりを意識的に繰り返して、尿道周辺の筋肉を刺激することで鍛えます。ただし、お腹のはりを感じたら、すぐにやめましょう。負担のない範囲で1日に数度繰り返します。 ほかにも、腰回りを冷やさない、水分は一気にとるのではなくこまめにとる。尿もれパッドなどを利用するなどしてみましょう。
妊娠期は、骨盤をゆるめるホルモンも働いているため、いつも以上に尿もれしやすいので、あまり重く捉えず、女性だから、と考えてくださいね。


坂田清美先生

帝京平成大学 ヒューマンケア学部看護学科、母性看護学・助産学准教授。看護師、助産師。看護師免許取得後看護師として2年勤務した後に、助産専攻科に進学し助産師免許取得。看護師・助産師として働きながら結婚し21女をもうける。大学病院、個人病院、助産所、行政での乳幼児健診、新生児訪問などを経て大学教員となる。

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